聖書の人物

(5)アブラハム(創世記より)

『主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。』(創世記15・5〜6)

アブラム(後にアブラハムとなる・・・創世記17・5)は、イスラエル民族の祖であり、また信仰者の模範として、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三つの唯一神教において尊崇される伝説的人物である。聖書によれば、彼は父テラと共にユフラテ下流沿岸の都市カルデヤのウルを出て、ハランに住むが、父の死後「あなたは国を出て、親族と別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい」(創世記12・1)という神の召しを受け、「行く先を知らないで出て行った」(ヘブル人への手紙11・8)。永遠絶対なるお方への信頼と端的な服従・・・アブラハムの生涯はこの信仰によって一貫している。神は彼を、その信仰によって義とし、その子孫に対し大いなる祝福を与えることを約束する。(佐伯晴郎著「聖書の人々」より)

この絵は、創元社発行の「旧約聖書ものがたり」(ジャック・ミュッセ著)に載っていた、アブラハムが神様から服従の信仰を試されて、息子のイサクを捧げるように要求されて従おうとするところの挿絵です。神様はアブラハムの信仰を理解して、イサクは殺される直前に助かりました。

【聖書の人物】過去のデータ
(1)アダム
(2)エバ
(3)カインとアベル
(4)ノア

熊本聖三一教会