- 『もし主に仕えたくないというならば、川の向こう側にいたあなたたちの先祖が仕えていた神々でも、あるいは今、あなたたちが住んでいる土地のアモリ人の神々でも、仕えたいと思うものを、今日、自分で選びなさい。ただし、わたしとわたしの家は主に仕えます。』(ヨシュア記24・15)
- ヨシュアはモーセの後継者として、イスラエル民族のカナン侵入に成功し、やがてこの地に定着して王国を築く基礎をつくった。しかし彼も年老い、世を去る時を迎えた。彼は民の指導者たちを呼び集め、決別の説教を行い、主なる神がいかにしてこの民を今日まで導かれたかを思い起こさせ、異教の神々の誘惑の只中で、唯一なる主に対する服従を守るべきことを教えた。
- しかし民が、それにもかかわらず、異教の神々に従うことを望むならそうするがよい、ただし「我とわが家とは、共にエホバにつかえん」と、彼自身の信仰を決然たる態度でひれきした。宗教とは、わが国に見られるような無原則的寛容とか、あるいはイスラム諸国などにおける全体主義的統一といった政策ではなく、個人個人の全体性と良心の問題であるべきことが、かすかながらここにひめられている。(佐伯晴郎著「聖書の人々」より)
- この絵は、テリエンの聖書物語に描かれた、ヨシュアの号令で、いっせいにラッパの音とともに時の声をあげて、エリコの城壁が崩れているところです。
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