(5)教父母

問 :だれがその名をつけましたか。
答 :洗礼を受けて、キリストの肢・神の子・天国の世継ぎとされたとき、教父母がつけました。      (同)

祈祷書の洗礼堅信式の初めにあるルブリック(小さい文字で書かれた『きまり』みたいなものです)には、こんなことが書かれています。

『幼児の洗礼には・教父母三人を立てる。男子には教父二人、教母二人、女子には教父一人、教母二人とする。』

しかし、もちろん教父母になる人はこんなおもしろい顔をしていなくてもいいんですよ。あなたはこんな帽子やヒゲの人を見たことがありますか?

赤ちゃんにはできるだけ早い時期に洗礼を授けるべきです。そうなると当然、赤ちゃんには、まだ理解する力も話す能力もありません。ですから教父母が洗礼盤の所で、赤ちゃんに代わって司祭の質問に答えたり、約束したりしてくれます。幼児の洗礼の場合、教父母は大人が洗礼を受ける時の約束のほかに『幼子が、キリスト教の信仰と生活の中で成長していくように努めること』と『祈りと証によって、幼子がキリストの完全なみかたちに似るように育てることを努めること』も約束しました。教父母は赤ちゃんがクリスチャンとして成長するための『保証人』です。ですから、当然教父母も立派なクリスチャンでなければなりません。

堅信式の初めのルブリックには『この式は洗礼を受けて道理をわきまえることのできる年令になった人に手をおく式である。』と書かれています。この式で、あなたは洗礼の時の約束を自分自身でするのです。そして、あなたのことはあなたで責任を取らなければなりません。その時まで、教父母はあなたが立派なクリスチャンになるように保証人になるわけです。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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