(8)これらすべてと天国も

問 :だれがその名をつけましたか。
答 :洗礼を受けて、キリストの肢(メンバー)・神の子・天国の世継ぎ(相続人)とされたとき、教父母がつけました。      (同)

ある人が、遺言でアメリカに私のために財産を残した、と考えてみてください。私はそこに行ったことがないんですが、そうなれば『それは、今や私のものだ。』と言えるでしょう。そして、いつの日にかそこに行って、その財産がほかの誰のものでもなく、私のものであることを見て確かめることができます。洗礼で神様はあなたに天国を約束してくださいました。あなたはそこに行ったことがないし、それがどんなものか知りませんが、今やあなたのものです。順調にゆけばいつの日にか、あなたは、天国の中に神様が用意してくださっている、あなたの教名のついた財産を相続することになるでしょう。(ガラテヤ4章7節)。『世継ぎ』の意味は『いつの日にか財産を本当に受け継ぐことになっている人―相続人』のことです。

すべての洗礼を受けたクリスチャンは、神様の国の相続人です。天国は、クリスチャンの永遠の家庭です。天国は、完全な所です(マタイ13章47節〜49節)。そして天国と同様、この世も(決して完全ではありませんが)神様の国です(マタイ13章24、25、27節)。この世でも、私たち相続人はいろんなものを神様からいただいています。それを正しく使うかどうかは自由意志にかかっているんですが、天国へ辿り着くために必要なもの――祈りの力、サクラメントの恵み、天使の守護、聖徒の祈り、人類愛と友情等を、神様から与えられています。そして、これらのものを通して、私たちは天国が今や私たちのものであることを知るのです。つまり、私は神様から来て、神様に属し、神様に向かうように造られているのです。そして、あなたも同様です。神様に感謝!

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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