(11)この世

第一は、悪魔とそのわざ、この世の虚栄・貪欲・肉の悪欲を捨てること。　　　　　　(同)

神様がこの世を造られた時、それは「極めて良かった」（創世記１章３１節）し、神様が造られた男と女も極めて良かったのです。しかし、悪魔は、天国から追い出されて以来ずっと全力を尽くして、人々が神様よりもこの世の方を大切に思うようにと、誘いかけています。それは、人々の心に天秤を仕掛けているようなものでしょう。(マタイ４章８〜１０節には、悪魔が世界に何をしてきたかということと、私たちの主が悪魔にどのように答えられたかが書かれています。)

美しい着物を着ることは良いことです。しかし、他のどんなことよりも大切だと考えるのは、間違いです。お金それ自体は悪いものではありません。良いものにもなります。しかし、持ち主がそれをこの世で一番重要だ、と考えていたなら、それは『見かけだおし』の空しいものになります。次の世にはこの世で得たものは持って行けないことを覚えておいてください。この世でだけ通用するものは空しいものだ、ということを悟ってください(ルカ１２章１５〜２１節)。

神様はあなたの心の第一の部分を占める権利を持っておられます。なぜなら、あなたは今、神様のために生きるように、そして、永遠に神様と共に生きるように造られたのです。神様は、あなたにこの世で幸せになってほしい、と望んでおられます。―良い友だちを作って、ダンスやゲームをしたり、美術館へ行ったり、読書をしたり、音楽を聴いたり、健康で、豊かな生活をすることなどです。しかし、神様は、あなたにこんなものが永遠には続かないことも悟ってもらいたいのです。そして、すべての良いものは、皆さんが天国へ行けるように、その助けのために与えられていることを知ってほしいのです。もし、この世のものがあなたの心の第一に来るのなら、それは悪魔のしわざです。

『あなたの第二の敵はこの世です。』

それらを退けて、神様を第一にしてください。そうすればすべては大丈夫。しかし、もしそうしないと、すべてはだめになってしまいます。

（Ｈ．Ａ．ウィルソン著「チョークと子供たち」より）