(13)キリスト教の信仰箇条を信じること

問 :そのとき、教父母はあなたのために何をしましたか。
答 :わたくしにかわって、三つのことを約束しました。
  第二は、キリスト教の信仰箇条を信じること。      (同)

アダムが罪を犯した時、彼の霊魂は、壊れた時計のように傷ついていました。アダムとそれに続く人間は、あなたも私もみんな神様をはっきりと見る力を失いました(Iコリント13章12節)。しかし、私たちは神様を知る力まで失ったわけではありません。これを信仰と呼びます。階段の二段目(9)、信じることは、この信仰を持つことです。信仰は霊魂の目のようなものです(ヨハネ3章3節)。

私たちの主がこの世に来られたのは、神様がどのような方であるかを示し、神様を信じるためにはどうしたらいいか私たちに知らせるためでした。主は、天国に帰ると、ご自分が始められた教会に聖霊なる神様をお送りになり、教会を通して語り、あなたや私や全ての人に『キリスト教の信仰箇条』を教えておられます(ヨハネ14章26節)。『箇条』というのは、ジグソーパズルのピースみたいなものです。

教会の中には『信経』というものがあります。これは、ラテン語では『クレド』(私は信じます)という意味です。ですから、『信経』は、私たちが信じる信仰の内容を伝えています。それから、教会には『聖書』があります。これは、ギリシャ語では単に『本』という意味ですが、これには、天国とこの世の歴史や地理が書かれています。神様の歴史書であり、地理書です。また、教会では、『神様の正しい礼拝のしかた』も学びます。そして、教会では、『七つのサクラメント』が行われます。

あなたは、キリスト教の信仰箇条のすべてを完全にはわからないでしょう。神様の三位一体だとか聖餐の意味だとかは、私たちが天国で神様の顔を見るまで完全にはわからないと思います。しかし、あなたはそれらを信じる、と約束しました。そして、教会はこのことについてあなたが理解するのを助けます。

全ての教会の尖塔は、天国への道を示す神様の指みたいなものです。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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