(19)歌の練習

『私は神を信じます』

神様の存在をあなたに教えるのは、目に見える物ばかりでなく、天使たちもそうです。私たちがよく見る天使の絵には、羽根や白い衣服や頭に輝く輪があります。しかし、これらのものは私たちが天使のことを知るための助けにしかなりません。

天使たちも神様のように霊ですから(詩編104編4節)、私たちのような体は持っていません。(疲れたり、風邪をひいて頭が痛くなったり、耳が痛くなったりしないなんて、いいですね。)聖書には、天使についてのたくさんの話べあります。バラムとろばの話、3月25日の『聖マリアヘのみ告げの日』の出来事、クリスマスの夜の羊飼いの話、荒野の誘惑の話、牢獄の聖ペトロの話。神様は、それらの何百万もの天使たちを働かせることがおできになります。

これらの天使たちのいくらかは、名前の最後に“エル”というのが付いています。これはヘブル語で『神様』という意味です。ミカエルは“神様に等しい者はだれか”という意味ですし、ガブリエルは“神様の勇者”という意味です。彼らの最大の喜びは天国で神様を賛美することです(イザヤ6章1〜3節)。その喜びはいつの日にか私たちのものにもなりますが、この世でもそれを毎週礼拝のなかで『ゆえにわたしたちは、み使いとみ使いの頭』と言って唱えるか歌う時に味わっています。この絵は、サラが一番上等の服を着て、天使のように歌っている絵です。

天使はまた神様からの知らせを持ってこの世に来ます。(ギリシャ語の天使という言葉の意味は『使者』ということです。)そして、すべての洗礼を受けた人には守護の天使がいて(マタイ18章10節)、この世での全生涯にわたってその人を守ります。

私たちが天使たちについて(特に9月29日『聖ミカエルおよび諸天使の日』に)考えたり、読んだり、また天使についての聖歌を歌ったり、そして聖餐式で天使のことを思い出す時、天使たちと私たちは共にひとりの神様を礼拝しているのです。そしてお互いに『私は神を信じます』と言っているもう一方の存在を見出すのです。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

楽しい問答会