(26)おじぎ

『その独り子、私たちの主イエス・キリストを信じます。』

“イエス”という私たちの主の名前は、この世での名前です。人となってベツレヘムに赤ちゃんの姿で生まれる前は、彼の名前は“言”でした(ヨハネ1章1節)。彼の保護者である聖ヨセフ(ヨセフは父親ではありません。そのことについては次のぺ一ジで説明します。)は天使のガブリエルから、この“イエス”という名前を赤ちゃんに付けるように告げられました(マタイ1章21節)。その名前は“救い主”という意味であることも同時にカプリエルが説明しました。この名前は、“ヨシュア”というユダヤ人を約束の土地に導いた旧約聖書に出てくる指導者と同じ名前です。なぜなら、主イエスは、私たちを天国という約束の土地に導いてくださる方だからです。

“イエス”という名前は、この世でいちばん聖なる名前です。そして、教会ではこの名前を8月7日に特別に記念する伝統があります。礼拝などでこの名前を唱える時には、おじぎをして敬意を表す習慣もあります。

“キリスト”というのは、私たちの主の称号です。ウィルソン神父の“神父”とか、キング牧師の“牧師”みたいなものでしょう。“キリスト”は旧約聖書の中のメシアと同じことで(ヨハネ4章25節)、“油を塗られた”という意味です。王様はその位に就く時、油を塗られます。私たちの主は、聖霊によって油を塗られました(使徒10章38節)。それは、この世でいちばん聖なる称号です。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

楽しい問答会