|
(33)信仰の中心
|
- 『三日目に死人のうちからよみがえり』
- 昔、新しい宗教をつくったフランス人がいました。彼の目には、それは今までのどの宗教よりも素晴らしく見えました。ただ、ひとつ困ったことは、彼以外にはだれもそれを信じる人がいなかった、ということです。彼は、どこが問題なのか友人に尋ねました。これが彼の受け取った答えです。「モンシェール(フランス人は親しい友人同志はいつもこのように呼び合います)。君の考えた宗教にぼくも賛成だよ。すばらしい宗教だ。ただ、ひとつだけ足りないことがあるね。我々に対して、それが真実かどうか示すことができない点だ。でも、それが真実であることを君が我々に証明する極めて簡単な方法がある。君がこう言うんだ。『私が死んだあと、決まった時間に私は生き返り、皆さんは私を見、私に語りかけ、私と共に飲み食いをすることになります。』そして、君が死んだあと、我々は君を墓に入れるから、君は言ったとおり正確な時間に生き返ればいいんだ。どうだね、モンシエール。君はその新しい宗教で多くの人を信者にできる、と約束するよ。」
- これを私たちの主は、そのとおりに行いました。彼は死から復活して新しい宗教であるキリスト教の証明をしたのです。『三日目』 ― これを輪の中心に書いてください。それがキリスト教信仰のすべての中心になっているものです。(中心がなくなったら、輪はバラバラになります)。彼は十字架にかかるまえに何回も、ご自分が死ぬこと、葬られること、決まった時間に復活することを語られました(ルカ18章31〜34節)。しかし弟子たちでさえ、それが起こることを信じられませんでした。彼の敵たちでさえ覚えていたほど、ハッキリと言われたことだったのですが ― (マタイ27章62〜66節)。
- そして、確かに彼が言われていたとおり正確にそれは起こりました。
- ですからキリスト教信仰は真実なのです。イエス・キリストは真に神様の子です。(神様だけがこのような素晴らしいことができたのです)。彼は本当に私たちを贖うために彼の命を与え、私たちに『贖罪』(アトーンメント)をもたらしました(30)。
- 世界には多くの宗教があります。しかし、真実を証明したのは、ただひとつ。それが、キリスト教です。証明は復活です。
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
|