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(38)暗闇の中の光
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- 『また、聖霊を信じます。』
- 使徒信経のこの九番目の箇条は、新しい段落になって始まります。初めの段落は父なる神様の働きについてでした。二番目の段落は子なる神様についてで、そして三番目は、聖霊なる神様と、その働きが書かれています。
- 聖霊なる神様は、聖三位一体の第三の人格です(22)。第一や第二の人格と同じように、本当の神様です(使徒5章3〜4節)。命を与える方です(創世記1章2節)。アダムが罪によって堕落するまで彼の中におられました。この方は、罪のない私たちの主によって、また人間の中に来られました(ヨハネ1章32節)。復活日から五十日目であり、昇天日から十日目の五旬節の日(これを『ペンテコステ』と呼んでいます。これはギリシャ語で五十という意味です)、この方は、できたばかりの教会に命を与えて、光に導くために来られました(使徒2章1〜4節)。『激しい風』は命を表し、『炎のような舌』は、光を表しています。この聖霊なる神様はすべてのクリスチャンの霊魂に住んでおられます。この最初の日を『聖霊降臨日』と呼ぶのが一般的です。
- 暗闇の中を、灯もないまま歩いてみてください。人にぶつかったり、石に躓いたり、溝に落ちたりするでしょう。人生は、暗闇を歩くようなものです。誘惑が多く、道に迷いやすいものです。そして神様を遠くに感じるでしょう。しかし、あなたはクリスチャンですから、聖霊なる神様が暗闇の中で光を持っておられ、教会を通して、聖書によって、またあなたの良心の中で、あなたに語りかけてくださいます。この世の生活から夜のない天国の生活までの間のすべての困難の中を導いてくださるのです。良い考えをあなたに起こさせ、個人繊悔に行くあなたを助け、聖餐式で私たちの主をあなたに運び、あなたに祈り方やあなたの死ぬことのない霊魂の生活を教えます。
- この方は、堅信式には、あなたの上に完全に来られます。この方については、あとでお話しましょう。
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
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