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(44)三階建ての教会
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- 『聖徒の交わり』
- 『交わり』というのは、『仲間であること』を意味します。『聖徒』というのは、洗礼を受けたすべての人です。教会を構成する者はみんな聖徒です(エフェソ1章1節)。まあ、この世のクリスチャンを聖徒と呼んで、天国の人たちを聖人というふうに使い分けてみてもいいでしょう。使徒信経のこの『聖徒の交わり』という箇条の意味は『教会は神様の家族』ということでしょう。主イエス様は私たちの長兄です。この世や煉獄や天国のすべての洗礼を受けた人はキリストにあって兄弟姉妹なのです。(ローマ12章5節)。
- 私たちの主は、教会という家を立てられた、と考えてください(マタイ7章24〜27節)。この家は三階建てです。下から順に『戦い』と『希望』と『凱旋』です。今私たちは一階にいます。
- 私たちは、世界中の洗礼を受けた聖徒たちとの交わりの中にいます。同じひとりの神様と同じひとっの信仰(エフェソ4章5〜6節)、同じサクラメント、同じ十戒を持っています。私たちは、祈り(使徒12章5節)と善い行い(マタイ25章40節)によってお互い助け合っています。
- 二階はこの世を去った聖徒たち、『イエスにあって眠っている人々』(Iテサロニケ4章14節)です。この人たちも教会に属しています。洗礼によって彼らもキリストのメンバーになっているのです。私たちは、聖パウロが死んだ友人のために行ったように彼らを祈りと聖餐式のたびに助けています(Uテモテ1章16〜18節)。そして、おそらく彼らも私たちを祈りで支えてくれているのではないでしょうか。
- 最上階は教会の英雄、神様の聖人、凱旋の教会のメンバーがいます。私たちは、彼らとも交わりを持っています。私たちは彼らのためには祈りません。その必要がないのです。私たちは、いつの日にか彼らと共にそこに居られるように、祈ってもらっています。
- これが、主と共に住む三階建ての教会です。
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
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