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(52)太陽のあたる所
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- 先日は私の誕生日でした。ある人が菊の花の鉢をプレゼントしてくれたので、それを机の上に置きました。その時、花は天井を見上げていました。私の部屋は、午後になると日光が入ってきます。その日は、よく晴れた日でした。私は午後はずっと病気の人を見舞うために外出していました。誕生日のお茶を飲むために司祭館に帰ると、ケーキはありませんでしたが、菊の花がどうなったか気になったので部屋に入ってみると、天井を向いていません。頭を太陽の方へ向けていたのです。それが、この信仰の絵です。
- もしあなたが『日常のすべて、あらゆることの中で、神様を愛し、神様を第一にする』という第一の戒めを守るなら、あなたは信仰を持っています。日曜日に教会へ行くことはもちろん大切なことですが、この戒めは、ただそれだけを意味しません。毎日を朝の礼拝から始める、ということだけでもありません。また、あなたが必要に応じて個人繊悔に行くことだけを意味しません。これらのことだけではなく、例えば学校の試験で不正をしないとか、たとえゴタゴタがあって罰せられるようなことになってもウソをつかないとか、不道徳な秘密のゲームをしないとかです。そしてまた、親切にする、愛する、利己的でなくなる、純粋になる、正しいことには従順になる、などでもあります。事実、信仰とはあなたの生涯のすべての生活を意味しています。日曜日だけでなくウィークデーも。そして、教会の中だけでなく外でも。日曜日の着飾った時と同様に、普段の学校の制服を着た時にも、そしてだれもあなたを見ていない時にも。ちょうど花がいつも太陽に向かうように、あなたはいつも神様を見上げて生活するのです。
- あなたは、このような生活が非常にむずかしいと言うかもしれません。それは確かに簡単ではありません。しかし、あなたが考えているほどむずかしくもないんですよ。
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
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