|
(64)両親を敬いなさい
|
- 後半の六つの戒めは、隣人に対する私たちの義務を語っています。隣人というのは、この世の生活を私たちと共有しているすべての人のことです。もし神様が“私たちの父”だとすると、自然に私たち隣人同志もお互いに義務を持つことになります(使徒7章26節)。第五の戒めは、『父と母を尊ぶこと』そして、隣人に対する義務は、あなた自身と同様に隣人を愛すること。そしてあなたが全ての人にしてほしいと思うことを彼らにすることです。ちょうどあなたが父と母を愛し、尊敬し、助けるように。
- あなたの第一の隣人は父と母でした。あなたは彼らからすべてのものを、それこそ金そのものをも受け継ぎました。彼らがいなければ、あなたは世界中で常に一番愛にあふれた今のあなたの家庭も知らなかったでしょう。(あなたは今日のカテキズムを学んだあと、家に帰ったらこの絵の楽譜の下に合う言葉を見つけてください。そして、その下に書き込んでください。『家はどいい所はありません』という歌です。)それが理解できないと、両親にお返しすることはできません。あなたが大きくなって、あなた自身に子供ができるとそれがわかるでしょう。しかし、あなたが良いクリスチャンなら、今でもできることがあるし、それをしなければなりません。彼らを愛することはあなたの義務なのです。両親に従い、彼らを尊敬してください(エフェソ6章1〜2節)。もちろん間違ったことをあなたにするように言った時は別です。その時は、従わないのが義務です。そして、彼らの失敗については、だれにも言わないようにしてあげてください。
- いつの日にかあなたの両親が死ぬ時も来るでしょう。そして現在の家も他の人が住むことになるかもわかりません。もちろんあなたは、まだ生きていて、あなたはクリスチャンであり、相変わらず両親の子供ですから、彼らの魂のために祈り、彼らの墓をきれいにして守り、彼らが望む、立派な男や女であることが大切です。そして、彼らと暮らした生活をなつかしく思い出せたならあなたは幸せでしょう。しかし、あなたが両親に不親切や不敬な態度で暮らしていたら幸せな気持ちにはなれません。そして、もしもう一度、今度は永遠に父や母とあなたの本当の家庭である“神様があなたに与えた土地”天国で暮らせるとしたら、素晴らしいとは思いませんか?
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
|