(69)馬力

第七の戒めは、『あなたは姦淫してはならない』です。そして、隣人に対する私たちの義務は、自分の体を節制し、まじめに貞節を保つことです。

これは、本来は結婚した人々への戒めです。しかし、これは結婚していない人に対しても戒めなのです。この戒めが教えることは、隣人に対する義務だけではなく、自分への義務でもあります。

あなたの体は良いものです。悪いものではありません(創世記1章31節)。しかし、罪が世界に入ってきてから、あなたの意志は、壊れた時計のように秩序を失いました。そして体を思うようにコントロールできません。私たちはみんなそうなのです。あなただけではありません。ですから体を怠惰にさせるのは簡単なことです。(食べ物、ドレス、飲み物、映画に行くなど)。そこで、私たちはどうしなけれぱなりませんか?

それは少しむずかしいことですが、体に“No”を言うことです。あなたが体の主人になること。そして体をコントロールすることです(12)。 『節制』というのは、『自己管理』を意味します。食べすぎないこと、甘いもの好きになりすぎないことです。そして学校や教会の聖餐式や仕事にいつも遅れるほどにベッドを好きにならないことです。『まじめさ』というのは、8時を1時間越えるまでの夜更かしをしないことだけではありません。体についてのしっかりした支配を意味します。『貞節』とは純粋さです。

この戒めを、クリスチャンは自分に対して負っているのと同時に、神様にも負っています。悪い思いを心に留めておいてはいけません。そんな思いをさせる絵や本を見てはいけません。悪い話を聞いてはいけません。間違った遊びをしないこと。不純なことをしないこと。思いも言葉も行いもきれいにしましょう。 三頭の馬が、大きな荷物を運んでいます。「そんなのが通りを走ったら、危ないじゃないか。」と言う人がいます。しかし、そんなことはありません。御者がコントロールしていますから。馬は良いしもべです。しかし、あなたの体は悪い主人かもしれません。あなたが体の主人になりなさい、というのがこの戒めです。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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