(70)手仕事

第八の戒めは、『あなたは盗んではならない』です。そして、隣人に対しての私たちの義務は、私たちに関わるすべての取引に誠実で正しくあること、盗みに私たちの手を染めない、ということです。そして、私たちが隣人たちに対して公正な態度でいる、という意味でもあります。

他人に属するものを取ることを“盗み”と言います。たとえ小さな価値のないものであっても盗みです。お母さんの食器棚から砂糖を一掴み、弟のビー玉を一個、他の女の子のヘアーリボン、悪い習慣は雑草のようなもので、最初は小さいけれど、すぐに大きくなります。イスカリオテのユダを思い出してください(ヨハネ12章4〜6節、マタイ26章14〜16節)。小さなものに誠実になってください。そうすれば大きな誘惑が来た時、失敗しません。

盗むということは、あなた自身のものでないものを持っていることでもあります。あなたの拾ったもの(落とし主は全力で発見しようと探し回っています)、あなたが借りた物(本など私は人々にどれぐらい貸したかわかりません。それぞれ、名前を書いているのに返ってきません)。あなたは、友人から借金があるでしょうか。クリスチャンは、いつでも請求があれぱすぐに支払う用意がなければなりません。そして、誰かが盗んだものをあ

なたが持っていたり、他人に盗むようにそそのかしたなら、あなたが盗んだのと同じことです。

『すべての取引に誠実で正しくある』というのは、学校でカンニングをしないとか、ゲームでだまさないとか、仕事の時間に遅く行って時間を浪費しないとか、あなたが仕事で悪いことをしないとか、だまして高く売らないとか、怠惰にならず生活するとかです(Uテサロニケ3章10節)。要するに、この戒めは、他の人に属するものに手を触れないこと、神様に潔白な自分の手をお見せできるように大切にするということです(62)。

詩編24編を読んでください。

どのような人が、主の山に上り、聖所に立つことができるのか。

(これは、だれが天国に行くのか、という意味でしょう。)

それは、潔白な手と清い心を持つ人。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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