(87)航空便

第二次世界大戦中は、検閲というのがあったそうです。戦場の兵士からウィルソン神父の所に送られて来た手紙には、戦場になっている国の切手がありましたが、その他に軍隊の検閲官がその手紙を読んで許可したことを表すスタンプが押されていました。

しかし、検閲官は、あなたが神様に出す手紙を見ることはありません。そして、だれも見る人はいません。そして、もちろん信仰は無料であって、『祈り』という手紙には、切手やお金もいりません。しかし、名前と同様に住所は書かなければなりません。神様の住所についてもイエス様は示しておられます。

神様はどこにでもおられます。九州の私の所にもおられるし、北海道の私の友人の所にもおられます。しかし神様に出す手紙には、いつも住所として『天におられる』と書くのです。そこは神様の家庭ですし、私たちの家庭でもあります(マタイ23章9節)。

ある人たちは、『天にいます』という言葉が『私たちを神様の前にひざまずかせてください』ということだ、と言います。なぜなら、彼らは、天国と言えば父なる神様の栄光と威厳を連想するからでしょう(黙示録21章22〜23節)。しかし、私は彼らに『天こそ私たちの家庭と考えなさい』(ヘブライ13章14節)と言います。

『天におられる父よ』という呼びかけの言葉をゆっくり唱えてください。そして考えましょう。この言葉は、イエス様が言われたのです。イエス様の言われたことは、私たちの心の中にちゃんと納めておかなければなりません(ルカ2章51節)。特に祈りについて言われたことは大切です。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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