(93)天使たちの足のしるし

神様のみ心を行う努力は、人間を不幸にはしません。全く反対です。神様はあなたの生涯にプランを持っておられます。召命(『呼びかけ』ということ)です。神様は愛ですから、(Iヨハネ4章8節)、神様は決してだれも不幸にはさせたくないのです。やがて、あなたは神様のあなたに対する計画が何なのか見つけ出すでしょう。それは結婚して子供を育てることかもしれませんし、結婚しないことかもしれません。司祭、医師、先生、シスター、あるいは他のものでもかまいません。選ぼうとする仕事が何であろうと、あなたは、良心や祈りやあるいは信頼できる人との交わりを通して、ベストを尽くしてそれが神様のあなたに対する意志かどうか見つけ出さなけれぱなりません。友人の中には、あなたのことを批判してこんなことを言う人がいるかもしれません。「気まぐれな結婚は、愚かなことだ」「学校でガキを教えるなんて考え直しなさい」等々。(友人たちは、私がこの町の司祭になることを愚かなことだと言い、私が不幸になるに違いない、と考えています。)しかし、他の人々は全く何も言いませんでした。あなたはいつの日か、『私は神様の意志としてこの生き方を選んだんだ』と心の内で知ることでしょう。マザー・テレサの修道院のシスターほど厳しい生活はないでしょう。しかし彼女たちは『これほどこの世で素晴らしい生活はない』と、神様の意志を感じたのです。

あなたが神様の立てたプランどおりの生活をしているなら、それがどんなものであっても、あなたは常に困難の中にある人に対して心やさしく振る舞えるでしょう。そのことはあなたを幸福にします。本当に幸運をもたらす人は、他に仕える人です。その人は、人々から必要とされている人です。チャールズ・キングスレーという人がこんなことを書いています。

『退屈な仕事だと思っても、いちばん近くにある仕事をしなさい、
踏み段の向こうに足の不自由な犬がいたら、回り道をしてもそれを助けなさい。』

『私たちの足の下には、小さな小石がたくさんあります。そんな小さなものの中に、神様の意志を表す天使たちの足のしるしを見つけなさい』

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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