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(94)配給手帳
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- 『わたしたちの日ごとの糧を今日も(わたしたちに)お与えください』
- 主の祈りの中には、七つの祈願があります。はじめの三つは神様に関することでした。さて、四つ目は、人間に必要なものということです。あなたは『日ごとの糧を今日もお与えください。』と祈ります。それは“神様の名前を敬い賛美し、神様の国を広げ、神様のみ心を行うため”です。
- 『お与えください』それはあなたが神様に頼むことです。神様だけがすべての良いものをお与えになられる方です(ヤコブ1章17節)。神様は、あなたに肉体と霊魂を与えてくださいました(1)。そして、神様はたったおひとりの力で、あなたをこの世で生かしてくださっています(詩編100編3節)。もちろん、生活のルールのひとつは、『神様は、自らを助けようとする者を助けられる』(Uテサロニケ3章10節)ということですが。もし、農夫がお米を得たいのなら、田んぼを耕して種をまかなければなりません。もし、あなたのお母さんがあなたに食べ物を与えたいと思えば、お店に行って、それを手に入れなけれぱなりません。そして、ウィルソン神父の時代は戦争中でしたから、ものを手に入れるのに、配給手帳を出さなければなりませんでした。
- 『わたしたち』という表現が、英語の主の祈りには入っています。それは、この祈りが利己的なお祈りではないことを示しています。私たちは、私たちのためと同様に他人のためにそれを祈ります。特にあなたは、あなたに依存している人々のために折らなければなりません。あなたにはまだ考えられないかもしれませんが、年とって疲れた親のことなどです。最近は、子供に世話してもらえず、病院でひとりひっそり死んでいく人も多くなってきました。そんな子供は、たとえクリスチャンであっても、この主の祈りの意味をわかっていません(Iテモテ5章8節)。
- 『今日』。なぜなら、(ヤコブ4章13〜14節)あなたには、明日がくるかどうかわかりませんから。そして、先のことを思いわずらわないことは、賢いことです(マタイ6章34節)。
- 次は『日ごとの糧』について書きましょう。これは、戦争中の配給手帳の絵です。それに×印をしました。神様からの糧には、こんな手帳は必要ないからです。マタイによる福音書6章25〜33節を見てください。そして、私たちの主が鳥や花やあなたについてどんなことを言われているか、読んでください。
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
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