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(98)阻塞(そさい)気球
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- あなたは過去のことについての赦しをお祈りしました。しかし、未来のことも祈らなければなりません。もしあなたが朝、主の祈りをするなら、その時から新しい日は始まります。もし夜に祈るなら、明日はあなたが枕に頭を置くと同時にやってきます。(少なくとも私には、新しい日はいつもそのようにしてやって来ます。)誘惑というものは昨日来たのと同じように今日もあなたにやって来ます。おそらく、古いものをあなたが克服したように、新しいものもあなたは克服できるでしょう。あなたは、五番目から六番目の祈願に移りました。“そして、『わたしたちを誘惑に陥らせず』と祈るのです。
- 戦争中は、英国の空には、阻塞気球(絵のような、敵機の侵入を防ぐための気球)が上げられました。この気球が上がると、ドイツの爆撃機はそれを避けて通りますから下の町は安全だ、というわけです。この気球が町を守っていたのです。
- この『わたしたちを誘惑に陥らせず』という祈りは、神様に守りをお願いする祈りです。霊魂と肉体に危険が迫ることから守ってくださるように神様に頼んでいるのです。霊魂に対しては、信仰への熱が冷めて軽視し、忙しい日々で神様のことを忘れることによる罪への誘惑です。肉体に対しては、病気事故、不慮の急死などです。神様に悪魔を抑えていただくためには、祈りが必要です。神様は私たちに背負いきれない誘惑は与えられません。それに打ち勝つ力も与えてくださいます。
- 阻塞気球は、常に浮かんでいるわけではありません。しかし、私たちの父なる神様の保護の手は、いつも私たちの上にあります(イザヤ51章16節)。あなたは、炉の中の三人が焼け死ななかったのを覚えていますか。それは、四人目の人が一緒にいたからです。『四人目の姿は神の子のようでした』(ダニエル書3章)
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
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