(122)支えられた壁

最初の堅信式は紀元34年(使徒8章14〜17節)です。しかし、あなたも知っているように、聖霊の活動はその時始まったのではありません。生きた神、聖三位一体のメンバー(22)である聖霊なる神様は永遠です。始まりもなく終わりもありません(23)。聖書の2節目にはもう出てきます(創世記1章2節)。しかし、それが人間の心と霊魂の中に入ってきて住むことになったのは、新しいことです。そのことは、イエス様が昇天日に天に帰る前に約束されました(ヨハネ7章39節、14章16〜17節)。この約束は聖霊降臨日に実現し(使徒2章4節)、同じ日、この聖霊の賜物は継続されてゆくことが公けに告げられました(使徒2章38〜39節)。これは、使徒による祈りと人々の頭に手を置くことによって与えられました(使徒19章5〜6節)。今日では主教によって同じ方法で与えられます。主教は使徒の後継者です。堅信志願者に、祈りと共に手を置きます。司祭にはこの力はありません。ただ主教にだけあるのです(使徒8章)。聖フィリポという執事は人々に洗礼し、キリスト教を教えました。そして聖ペトロと聖ヨハネが彼らの所へ行き、堅信のサクラメントをしました。同じように今日、司祭があなたの堅信の準備のために教え、助けます。そして教区主教が来られて、そのサクラメントの中で、サクラメントによって聖霊の賜物が与えられます。堅信式が、イエス様の始められたものとして、福音書の中に記されていないのは事実です。ですから、これは小さなサクラメントです。しかし、だれが使徒に堅信式をするようにと言いましたか? そのことは、主が復活の後で彼らに言われているはずです(使徒1章3節)。

堅信式の外側の目に見えるしるしは、主教の祈りと頭に置かれた彼の手です。そのことが“私たちを確信させる証拠”です。そして同時に、そこには内側の目に見えない『聖霊なる神様の満ちあふれた力』があるのです。それが堅信式です。聖霊は、『慰める者』とイエス様が呼ばれたように、その真の意味は、『元気づける者』『堅固な者』『不屈の精神』などです。

絵を見てください。支えられた壁は、簡単には崩壊しません。堅信を受けたクリスチャンは強いクリスチャンです。祈祷書の中の堅信式の部分を呼んでください。それは短くて、興味深いものです。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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