(139)夜間ベル

小さなサクラメントの最後は、病気の人や死に臨んだ人のための塗油です。今、あなたは健康そうですが、しかし病気はほとんどの人にやって来るし、すべての人は死にます。ですから、そのような時、クリスチャンは何をするか、健康な時に知っておくことは賢明なことです(コヘレト12章1節)。

ウィルソン神父の居た、聖オーガスチン教会のステンドグラスには、小さな少女が牧師館の夜間ベルを爪先立って鳴らしている絵があります。彼女の家で、だれかが大変な病気であることを知らせているのです。彼女は聖ヤコブが示したように(ヤコブ5章14節)、賢く、やさしく振る舞います。

あなたの祈祷書の病人訪問の式を開けてください。そのルブリックに『病人があるときは、司祭に通知しなければならない』と書かれています。多くの人は病気の時、司祭がやって来るのを嫌がります。なぜなら、彼がベッドルームに訪ねて来るということは、死にそうなことを意味する、と考えるからです。しかし、肉体の医者を呼びにやるように、霊魂の医者 ―― 司祭を呼びにやるのは賢明なことです。悪魔は、人間が病気や死に臨んでいる時、特別な力を持っています。だから、その時人々は、特別な助けを必要としています。重い病気の時、私たちは自分ではなかなか祈りにくいものです。司祭の祈りが大きな支えになるかもしれません(ヤコブ5章16節)。そしてあなたの祈りも助けになるかもしれません。病気の人は、意識がないか死にそうに見える時、あるいは話せない時、彼らはしばしば聞こえるのです。これは覚えておくといいと思います。

まず第一に、重い病気の時は、医者を呼ぶか、行くか、と同時に、司祭も呼んでください。どちらも夜間ベルを持っています。どちらも二十四時間、どんな時でもご奉仕します。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

楽しい問答会