(160)協力

問 :私たちが、聖餐に与かる者としてそれから得る恵みは何ですか。
答 :私たちの肉体がパンとぶどう酒で強められて新しくされるように、キリストの体と血によって私たちの霊魂が強められて新たにされることです。
                     (同)

交わりを持つには、ふたつの存在が必要です。交わりとは、複数のものとか人々を一緒に結び合わせることです。聖餐式はあなたが主と交わることであると同時に、主があなたと交わることでもあります。

主はあなたと接触する他の方法も持っておられます。教会の教え、あなたの個人的な祈り、あなたの良心、他の六つのサクラメント、人々(両親、牧師、良い友人たち)、自然の美しさ、音楽、詩など、それらを通し、またその中ですべてのクリスチャンはキリストのことを聞き、見出せます。しかし、聖餐式は、私たちの主が選ばれた特別で最高の方法なのです。

あなたの過ぎ去った年月は、(前ページの階段のように)聖餐式に導かれていたのです。このためにあなたは生まれ、洗礼を受け、教えられ、赦され、堅信しました(127)。あなたが生まれてからずっと、私たちの主はあなたが自由意志で、ただ主を喜ばせるために、そしてあなたが主を必要としているために、この方法を選ぶ時を待ち望んでおられました。決して両親や司祭を喜ばせるためではありません。あなたは、主の祭壇に行き、そこであなたの霊魂の戸を開けて、そこに聖餐を通して主を招待するのです。主はあなたを愛しておられます。すべて、愛する者たちは、共に長く一緒に居ることを切望します。

ある夜のこと、私は机に向かっていました。このカテキズムのために弱い頭を抱えで悩んでいたのです。するとある友人がドアをノックしました。そして「困っているようだね。入って何か助けようか。」と言ってくれました。私たちの主も同じことを言われます。主は、人間がクリスチャンらしく生きることが難しいことを知っておられます。主は私たちが『絶えることのない聖餐の交わりの中にいることを望んでおられます。そうすることによって“私たちの霊魂を力づけ、新たにする”ことができます。あなたにはできませんが、主にはできるのです。

しかし、あなたが聖餐を望まず、受けなければ、主はこの方法ではあなたの中には入れません。私がずっと前に話したように(2)、私たちには自由意志があります。この恵みを受けるかどうかは、あなたにかかっています。

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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