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(165)つながった輪
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- 問 :主の晩餐に来る人には、何が要求されますか。
答 :自らを反省して、自らの過去の罪を後悔しているか、しっかりと新しい命に導かれる目的“キリストを通しての神の憐れみによる生きた信仰”“キリストの死の記念への感謝”“すべての人との愛”を持っているかを確かめることです。
(同)
- 通りの反対側をグロリアとグレースが歩いています。グロリアはグレースを見て「貧しい子だなあ。」と思いました。「彼女は冷たくなって、コートも帽子もない。薄汚れたボロの服。私は彼女のようでなくて良かったわ。」そして自分の厚くて新しいコートを撫でて、粋な帽子をたたいて見せました。すると角を曲がって天使がやって来ました。天使は「こんにちは」と言いました。そしてグロリアに「君は何を考えているんだい?」と問うと「貧しいグレースのことよ。」と答えました。「実はボクもそうなんだ。でもどうして貧しいんだ!ボクには彼女はかわいく見えるけどなあ。」「それはどういう意味よ!彼女の服はまったくのボロだわ。私のような上等のコートじゃないわ。ストッキングと靴の両方に穴が開いてるわ。修繕が必要よ。」「グロリア、君の目は何かおかしいんじゃないかい。グレースは白い服で、ストッキングも靴も新しいよ。君は自分自身のことを。心配したほうがいいよ。もしいい服を買う余裕がないのなら、少なくとも今着ている服をきれいに繕っておけよ。」「まあ、私にはあなたの言っていることが分からないわ。私のお父さんはお金持ちなの。昨日、この新しい服を買ってもらったのよ。あなたは何を話しているのよ。」「ボクは魂の服のことを話していたんだ。」「エッ!」とグロリアは言い「私は魂のことは知らないわ。」と答えました。すると天使は、「へえ、知らないの? あわれな人」と言いました。(マタイ22章1〜14節)。
- あなたからの招待状で、聖餐を通してあなたの霊魂の中に、私たちの主が来られます。もし、あなたが“恵みを受ける者”になりたいなら、そのために準備をしなければなりません。二種類の聖餐の準備があります。一般的なものと特別なものです。一般的な準備は、あなたのような種類の人が聖餐式の時だけでなく何時も着る服のようなものです。上の問答のように、少年あるいは少女で、罪を犯した時に悪かったと思い、良くなろうと努力を続ける人は、真の生きた神様への信仰を持っています。聖金曜日のことを忘れません。すべての人に親切です。
- (H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)
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