(167)おいしいお茶

聖餐式では、私たちの主は霊魂へ来られるのと同時にあなたの肉体にも来られます。そのためにも準備します(164)。たとえば、前夜はあまり夜更かしをしないで早く寝るのがいいでしょう。そうすると、十分休んでいるので、朝は気分が爽快です。早く起きることは賢明なことです。そうすれば、聖餐式に間に合うようにと急いで顔を洗ったり服を着る必要がありません。聖餐式の始まる時、あなたは教会の中でひざまずいています。もしあなた自身の失敗で礼拝に遅れるなら、それは神様に対して礼儀正しいことではありません。止むを得ない理由でなくて礼拝に遅れることは、すべての価値を無効にすることになります。あなたは霊魂と同じように肉体もきちんとして祭壇の前に行くのです。そうすれば、服が古く、手の汚れが石鹸を使っても完全に取れなかったとしても、心配することはありません。

また、断食して聖餐を受けることも教会のルールです。聖別されたサクラメントがその日の最初の食物となるのです。一日は真夜中から始まります。あなたが大変な病気か、死にそうな時(140)以外、聖餐の前に食べたり飲んだりするのは許されません。たとえいつもはお母さんが、朝あなたのベッドにおいしいお茶を持ってきてくれても、聖餐の前はいけません。教会のこのルールは古いものです。寒い冬にこのルールを守るのは難しいことです。しかし、肉体についての準備の実践は、霊魂に恵みをもたらします。私たちの肉体に“No”を言うのは、常にいいことです。

*ヒッポの聖オーガスチンは、354年〜430年生きた人です。彼はこんなことを書いています。『はじめに弟子たちが主の体と血を受けた時は、彼らが断食をしていなかったのは明らかです。だからと言って私たちは、〔聖餐式の前は断食しなければならない。〕という教えを守らないでもいい、と言えるでしょうか? いいえ、そうではありません。その時代から聖霊は、主の体であるサクラメントがクリスチャンの口を通して入る時にはその前に何も食さないことが良いこと、と見なしています。この習慣は全世界を通して見られるものです。』

(H.A.ウィルソン著「チョークと子供たち」より)

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